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ランナーにお灸のすすめ

松尾芭蕉の「奥の細道」の序文に「ももひきの破れをつづり、笠の緒付け替えて三里に灸据うるより、松島の月まづ心にかかりて〜」とあります。昔の人は「足の三里にお灸の痕のない物とは一緒に旅をするな」といったそうです。街道筋の宿場町では、もぐさはもちろん、お灸を据えるツボを表した書まで売られていたとか。足の三里には、足の疲れやむくみをとるだけではなく、胃腸を整える効果も知られていました。それ以外にも「四十以後の人、身に灸を加えて、三里やかざれば、上気の事あり。必ず灸すべし」(『徒然草』・第148段)足の三里は気の上逆を引き下げる(高血圧や脳卒中予防など)のにも効果のあるツボであり、私も日々、自灸自足をしています。

「養生訓」で推奨のツボ

「元気は生命のもと、飲食はその養い」

「胃腸が虚弱で食べ物がとどこおりやすく、またよく下痢しやすい人は、気が不足しているので、毎年二月、八月(旧暦)にお灸をすえるのがよい」と述べ、「天枢へのお灸がもっとも効果的」としています。

中国の名医も、下痢に応用しています。「三日間吐いたり下したりして、死にそうな患者に、天枢(左右)と気海の三穴に灸したところ、たちどころに症状が止まった」とあります。

名前の由来は、「天」は上部を、「枢」は要を意味し、一説には「臍より上は天に対応し、臍より下は地に対応しており、臍の傍らにあるこのツボがその上下を調停し、胃腸の機能のかなめになっているからとしています。

「臍の周囲(中脘・天枢・水分・肓兪・陰交穴)の灸には整腸作用があるから、下痢が止まっても、なお持続施灸が好ましい。ただし、水分と陰交の二穴だけは、下痢が止まったならば必ず中止せねばならない」とあります。

臍四方穴(水分・肓兪・陰交穴)

お腹の調子が悪いときにおすすめのツボ

せんねん灸でもいいですが(火傷に気をつけて)お臍(神闕)にカイロをして温めてもいいです。お臍の周りのツボを温めます。(くれぐれも火傷に気をつけてください)

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a1 水分

a2 肓兪

a3 陰交

肓兪の横に天枢穴

陰交の下に気海穴があります